ECサイトを作成しようとした時、その費用を調べると、サイトによって価格が大きく異なりますよね。
これは、依頼先やサイトの規模、目的によって作業内容が異なるため、費用にも差が出るからです。
「何によって相場が変わるの?」「どうすれば費用を抑えられる?」などなど、ECサイトの作成費用の概要をご案内します。
もくじ
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- ECサイトとは?
- ECサイトのメリット、デメリットとは?
- ECサイト作成費用の相場とは?
- 依頼先による相場の違いとは?
- 費用を抑えたいときのポイントとは?
- ホームページ制作についてのご相談は…
ECサイトとは?
ECサイト(電子商取引サイト)とは、インターネット上で商品やサービスの売買を行うためのウェブサイトのことを指します。
ECは「Electronic Commerce(電子商取引)」の略で、消費者がオンラインで商品を閲覧し、注文し、決済まで行うことができる仕組みを提供します。
◆ECサイトの主な機能
- 商品カタログ: 商品やサービスの詳細ページを用意し、写真、説明、価格などを表示。
- ショッピングカート: 複数の商品を購入するために、選んだ商品を一時的に保管する機能。
- 決済システム: クレジットカード、銀行振込、電子マネーなどの方法で支払いができる機能。
- 顧客管理: 会員登録や購入履歴の保存、顧客情報の管理機能。
- 配送管理: 注文商品の発送状況や配送の手配を管理する機能。
- レビュー・評価機能: 購入者が商品に対してレビューを投稿できる機能。
◆ECサイトの種類
- BtoC(Business to Consumer): 企業が個人消費者に向けて商品やサービスを販売するサイト。例:Amazon、楽天。
- BtoB(Business to Business): 企業間での取引を行うサイト。例:仕入れサイトや業者向けサービス。
- CtoC(Consumer to Consumer): 個人間で商品を売買するプラットフォーム。例:メルカリ、ヤフオク。
ECサイトのメリット、デメリットとは?
ECサイトには、多くのメリットとデメリットがあり、これらを理解することで、運営に対する適切な判断がしやすくなります。
◆ECサイトのメリット
- 24時間365日販売が可能
- オンラインでの販売は時間に縛られないため、営業時間外でも売上が期待できます。特に多忙な顧客層には便利で、地域や時間帯に関係なくアクセス可能です。
- コストの削減
- 実店舗の運営と比べて、家賃や光熱費、人件費などがかからないため、運営コストを抑えることができます。また、在庫管理や発送を効率化することで、運営費用の最適化も可能です。
- 広いターゲット層へのアプローチ
- ECサイトを通じて、地域に限定されない広範囲の顧客にアクセスが可能です。特に国際的に販売する場合、SNSや広告と連携することで、ブランドの認知度も向上します。
- 販売データの収集と分析
- 顧客の購買データやアクセス分析を通じて、どのような商品が人気なのか、どの顧客層がリピーターになっているかといった情報が得られます。データをもとにマーケティング戦略を立てやすくなり、顧客ニーズに合わせた改善ができます。
- 在庫管理・自動化
- 在庫管理システムや注文処理の自動化が可能で、業務の効率化につながります。商品が売り切れた際の自動通知や、出荷準備の通知も自動化できるため、顧客満足度も向上します。
◆ECサイトのデメリット
- 競争の激化
- オンラインでは多くの競合が存在し、特に似たジャンルのECサイトが増えやすい傾向にあります。そのため、SEOや広告などで差別化を図らなければ集客が難しく、広告費用もかさむ可能性があります。
- 商品体験ができない
- 実店舗と異なり、顧客が実際に商品を手に取ったり試着したりすることができません。このため、写真や説明文に工夫が必要ですが、それでも実物と異なるイメージがある場合、返品やクレームが発生しやすくなります。
- 発送・物流コストがかかる
- 商品を発送するための物流コストが発生します。特に全国展開や海外発送を行う場合、送料や梱包の費用がかさむ可能性があり、利益率に影響を与えることもあります。
- セキュリティの維持管理
- クレジットカードや顧客情報の取り扱いがあるため、セキュリティ対策が欠かせません。セキュリティの維持には定期的な更新や監視が必要で、費用もかかるため、小規模の事業者にとっては負担になることがあります。
- 運営に専門知識が必要
- ECサイトの運営には、サイト管理やデータ分析、在庫管理、顧客対応、広告運用など多岐にわたる知識が必要です。これらをスムーズに行うには専門的なスキルや経験が必要となり、スタッフの教育や外注コストが発生することもあります。
ECサイトは、広い顧客層にアクセスでき、運営コストを削減できるなどの多くのメリットがある一方で、競争の激化や物流費、セキュリティ面での課題もあります。
運営にあたっては、目的や事業規模に応じた適切な戦略とリソース配分が重要です。
ECサイト作成費用の相場とは?
ECサイトの作成費用は、規模や機能のレベルに応じて幅広く異なりますが、一般的には以下のような相場になります。
- 小規模ECサイト(初期費用:30万円~80万円)
- 特徴: 基本的な商品ページ、カート機能、決済機能を備えたシンプルなECサイト。小規模ビジネスやスタートアップに適しています。
- 主な機能:
・商品一覧・商品詳細ページ
・カート機能、基本的な決済機能
・簡易的なデザインカスタマイズ
・メール通知や簡単な在庫管理機能 - 使用するプラットフォーム: Shopify、BASE、STORES、WordPress(WooCommerce)などの既存のECプラットフォームで構築することが多く、低コストで開発可能です。
- 中規模ECサイト(初期費用:80万円~200万円)
- 特徴: 小規模サイトに加え、商品数が多く、顧客管理や販売促進のためのマーケティング機能が充実したサイト。ブランドイメージに合わせたデザインや追加機能を希望する中小企業向け。
- 主な機能:
・カスタマイズ可能な商品カテゴリとフィルタ機能
・ブランドイメージに合わせたデザイン
・ポイントやクーポン、レビュー機能などのマーケティングツール
・会員登録・ログイン機能、顧客管理機能
・在庫管理、発送管理、注文管理の効率化 - 使用するプラットフォーム: Shopify、WooCommerce、EC-CUBEなどのプラットフォームをベースにカスタマイズ開発を行うことが一般的です。
- 大規模・フルカスタマイズECサイト(初期費用:200万円~500万円以上)
- 特徴: 高度な機能や完全オリジナルのデザインを求める企業向けのECサイト。特定のニーズに合わせたフルカスタマイズが必要なため、開発規模が大きくなります。
- 主な機能:
・大量の商品登録や複雑な検索・フィルタ機能
・会員ランク・ポイント制度やサブスクリプション機能
・詳細な顧客分析やマーケティング支援機能(リターゲティング広告やメールマーケティングとの連携)
・複数の決済方法や国際配送対応
・高度な在庫・物流管理システム、API連携 - 使用するプラットフォーム: 大規模でフルカスタマイズの場合、EC-CUBEのフルカスタマイズやSalesforce Commerce Cloud、Magentoなどの大規模向けプラットフォームを使うことが多いです。
- ランニングコスト
- サーバー費用: 小規模で月額5000円~1万円、中規模以上では月1万円~数万円。
- 決済手数料: 各決済方法ごとにかかり、クレジットカード決済の場合は売上の3~5%が相場です。
- 保守・サポート費用: 月額1万円~10万円以上。定期的なメンテナンスやシステムの更新、サポートを依頼する場合はさらにコストがかかります。
ECサイトの費用は、機能と規模の複雑さに応じて大きく変わるため、まずは目指すサイトの目的と必要な機能を明確にして見積もりを依頼することが大切です。
依頼先による相場の違いとは?
ECサイト制作の依頼先によって、費用には大きな違いが生じます。
依頼先は主に以下のような選択肢があり、それぞれの特徴や相場を比較すると、事業の規模や予算に応じた適切な依頼先を選びやすくなります。
- フリーランス<小規模ECサイト向け、カスタマイズ重視のシンプルな構成。相場: 20万円~100万円>
【特徴】
・コストを抑えたい場合に最適で、比較的安価に依頼が可能です。
・個人での対応となるため、柔軟な対応やデザインの自由度が高い場合もあります。
・一方で、サポートや対応スピードに限界がある場合があり、大規模なプロジェクトには不向きな場合もあります。
向いているサイトの規模:小規模~中規模のECサイト
- 小規模・中規模の制作会社<中小企業向け、柔軟な対応とコストパフォーマンス重視。相場: 50万円~300万円>
【特徴】
・フリーランスよりも対応力があり、デザイン、システム開発、マーケティングまで幅広くサポートできることが多いです。
・サイトの規模や内容に応じた柔軟なカスタマイズが可能で、予算に応じた提案もしてもらえます。
・ただし、スタッフ数が少ない場合は、サポート体制が限られることもあります。
向いているサイトの規模:中規模~中小企業向けECサイト
- 大手の制作会社<企業規模の大規模プロジェクト、フルサポート。相場: 300万円~1000万円以上>
【特徴】
・デザイン、開発、マーケティング、保守管理など、ECサイト運営に必要な全ての工程を一貫してサポートしてくれる体制が整っています。
・プロジェクトマネジメントやデザインのクオリティが高く、スケジュール管理やセキュリティ面での安心感もあります。
・費用は高額になりがちで、スピーディーな変更が難しい場合もあります。
向いているサイトの規模:大規模~企業向けのECサイト
- パッケージ型のECプラットフォーム提供会社(例:Shopify、BASE、STORES)<小規模向け、手軽に構築可能。相場: 初期費用無料~50万円(+月額費用)>
【特徴】
・プラットフォームの基本機能がパッケージ化されているため、比較的安価に始められます。
・初期構築が簡単で、プラグインやテンプレートを利用したカスタマイズが可能。
・高度なカスタマイズには限界があり、オリジナル機能やデザインにこだわる場合には不向きです。また、プラットフォーム依存のため、サービスが終了すると引き継ぎに課題が出ることがあります。
向いているサイトの規模:小規模~中規模のECサイト、個人事業者向け
- コンサルティング会社<プランニング・運用指導中心。相場: 100万円~500万円以上(プランニング・運用指導の費用)>
【特徴】
・ECサイトの戦略立案やマーケティングを重視し、事業の長期的な成長を支援するために利用されます。サイト制作だけでなく、販売戦略やリピート顧客獲得のアドバイスも受けられます。
・実際の制作作業は別途外注する場合が多く、トータルでのコストが割高になることがあります。
向いているサイトの規模:中規模~大規模、または成長を目指すEC事業
ECサイトの制作においては、依頼先の特性を理解し、自社の目指すECサイトの規模や方向性に合った依頼先を選ぶことが重要です。
費用を抑えたいときのポイントとは?
ECサイト作成の費用を抑えたい場合、以下のようなポイントを押さえることでコストを抑えつつ、品質の高いサイトを構築することができます。
- パッケージ型ECプラットフォームの活用
- Shopify、BASE、STORESなどのパッケージ型ECプラットフォームは、初期費用が無料または低額で、機能も標準で揃っています。テンプレートやプラグインが豊富に用意されており、カスタマイズもできるため、小規模~中規模のECサイトに最適です。
- 特に、追加機能やデザインのカスタマイズが少ない場合は、パッケージ型プラットフォームの利用で費用を大幅に抑えることが可能です。
- フリーランスへの依頼
- 大規模な制作会社ではなく、フリーランスに依頼することで制作費用を抑えられます。フリーランスは比較的柔軟で、個人の得意分野に応じた対応も可能です。
- ただし、ECのシステム運営が苦手な場合もあるため、運営に関するサポートが必要かどうかを事前に確認し、長期的なサポートをフリーランスに期待するか、または別途契約をするかを考えることが重要です。
- 必要最低限の機能に絞る
- 機能を絞ることで、開発やカスタマイズのコストを抑えることができます。例えば、ポイント制度やレビュー機能などが不要であれば、それらを削ることで制作期間が短縮され、費用も削減されます。
- 将来的に追加ができるプラグインや外部サービスで補完可能な機能については、初期段階では導入せず、運営が安定してから追加するのも良い手です。
- テンプレートを活用したデザイン
- オリジナルデザインにすると費用が高くなりがちなため、デザインテンプレートを活用すると、低コストで魅力的なサイトを作成できます。パッケージ型プラットフォームには無料または低価格のテンプレートが多く用意されています。
- 必要に応じて部分的にカスタマイズし、サイトの雰囲気を合わせるだけでも、コストを抑えつつ魅力を引き出すことが可能です。
- SEOやマーケティングは基本に絞る
- SEO対策やマーケティング機能を一から開発すると費用がかさむため、基本的な機能に絞るのがポイントです。例えば、タイトルや説明文のSEO最適化を行う程度でも、SEO効果は期待できます。
- Googleアナリティクスや無料のメールマーケティングツールを活用し、初期段階では有料のマーケティングツールやカスタマイズを控えることで、初期費用を抑えられます。
- 開発スケジュールの簡略化
- 開発スケジュールを短縮することで、作業時間に伴う費用を抑えることが可能です。優先度の高いページから構築し、後から追加していく「スモールスタート」方式を取ると、開発費用と時間を最小限に抑えつつ運営をスタートできます。
- 例えば、最初は商品数が少ない状態でサイトをオープンし、運営しながら商品や機能を順次追加していく方法も検討できます。
- サポートや保守契約の工夫
- サイト公開後の保守や運用サポートにかかる費用を減らすため、基本的な運営スキルを身につけることも重要です。依頼前に管理画面の操作方法やトラブル対応の基本を教えてもらうと、公開後の保守コストを削減できます。
- サポート契約も、月額契約ではなくスポット契約(必要時のみ依頼する形態)にすることで、定期的なサポート費用を抑えることができます。
- 補助金・助成金を活用する
- 補助金・助成金とは国や地方自治体からビジネスを成長させるための費用の一部を支援してもらえる公的な制度です。ECサイト構築に利用できる補助金を利用して費用を抑えることもできますが、支援を受けるには公的機関へ補助金申請をして承認を受けなればならないためよく調べておく必要があります。
費用を抑えたい場合、初期段階ではシンプルかつ必要最低限のサイト構成で始め、売上や運営状況に応じて機能やデザインの拡張を行う方法が効果的です。
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